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Noriko's Blog - 月別アーカイブ: 2010年9月

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響き合う身体と声 フィンランドからの妖精 vol.2

さて、そもそも、この素晴しいワークショップというのは、

2010 演劇CAMP in 中津川という企画の中のひとつ。

なにも理解しないままにバスに乗って初めて知ったのだけど、

この岐阜県中津川市には、4つの劇場があって、

常磐座、蛭子座、明治座、そして福岡ふれあい文化センター

これらをフル起動して、町全体が演劇祭となっている。

メイン会場となっている常磐座。

120年前に村人達の手で作られたという劇場は

芝居の原点 芝に居て芝居というその言葉そのまま。

木の匂い、外からは虫の音、遠くの川のせせらぎが聞こえ、

その窓を開ければ月明かりがこぼれてくるという

劇場。

120年前の村人達はきっと農作業で疲れた身体をここで、様々な芝居をみて、

笑ったり泣いたりして、元気を取り戻していたのではないかしら。

そんなことを想像しつつ、私達もこの歴史ある劇場に立たせてもらいました!

満点の星空を見上げながら、ワークショップを受けた仲間とともに、

お風呂上がりの牛乳(飛騨牛のだから、濃くておいしいの)を飲みつつ、

地元の方のお話をきくと、やはり、市町村合併で、中津川市となったこの町、

過疎の問題もあり、町おこしとしても、この企画への期待は大きいようで、

確かに、これだけの劇場を往復したり、仕出しのお弁当を手配したり、

どう考えても、地元のみなさんの協力なしではありえませんよね。

胡桃入りの五平餅、おいしかったです!

演目の中には、常磐神社での子ども野外劇「人魚姫」。これもよかったな。

意外に思う方いるかもしれないけど、私は帰国して5年、自分がやりたいことって演劇なのだろうかという疑問がずっとあった。というか、演劇をやるという事よりも、演劇で何をやるかのほうが興味があって、それゆえ、演劇をやる場所ってどこだろうってずっと思っていて、

だから、学校の体育館や、画廊や、山形のお寺で音楽劇やってみたり、予算がないのもあったのだけど、場所は東京の劇場だけじゃないような気がして….

だから、今回、導かれるようにこういった里山に、風雪に耐えて、歴史を見守りながら、ずっと人々と密着して存在してきた木造の手作りの劇場に出会って、なんともいえない気持ちになった。

今週より、新しいタームのステラ・アドラークラスとリンクレイターヴォイスクラスが始まった。

良い意味で、リフレッシュできて、新しい体験が出来たあとで、クラスをスタート出来てよかった。

新しい出会いに感謝。

クラスのみなさん、また一緒に学びましょう!

よろしくね。

響きあう身体と声 フィンランドからの妖精

これだ!

絶対参加しなくちゃいけない。

直感でこのフライヤーを手にしたときに思った。

2010演劇CAMP in 中津川 国際演劇交流セミナー2010「フィンランド特集」ワークショップ

”パフォーマンス・アートの現在、響き合う身体と声”

冷蔵庫に4日分の食料があることを確認し、ご近所、お友達にもよろしくを言って

早朝新宿発のバスに飛び乗って、ついた先は

ここ。

岐阜県中津川市常磐神社。

フライヤーにはこうある。

「ヴォイス・パフォーマンスとは?

歌詞の音階に縛られた一般的な歌とは異なり、

パフォーマーの身体制に依拠した、より自由度の高い表現。

アメリカのメレディス・モンクらの活動が知られている。

ヘイニ・ヌカリの場合、いわゆる楽典的な作曲による音楽だけにしばられず、

自然の中の環境音に自身の身体を反応させて、即興的に声を探る作業を通しても

作品を作っている。」

と、ある。

私はこういったヴォイスワークをseeking=探していたので心は期待で一杯!

そして….

ヘイニのそれは、予想を超えて、素晴しかった。

私たちはこういった環境の中で、自分のサウンドに気づき、

お互いに響き合ってゆく。

4日間、頭を真っ白にして、

自分の身体とサウンドに向き合って、

夏の家で家事をやっているときとはまったく別の汗をかいて、

全身ぐっしょりになってゆく。

ここに集まった、20数名の仲間たちは、バックグラウンドも年齢もまったく違う者同士。

それが、一緒にワークして、寝食を共にして、お風呂にも一緒に入って….

合宿とあるのだから、そのとおりなのだけど、

皆の打ち解け合いは格別のものになってゆく。

これは何故だろう…

なんと言っても、heiniのパーソナルからくるものと、

プラス、この環境なのだと思う。

里を見守る神社が小高いところにあって、

里の人々は鎮守の森に囲まれて、真摯にちょうど稲刈りをされているのを見ると、

よい気を感じないわけがない!

私は思う。

先進国の中で、一番の森林国はフィンランド、では、2番目は?

日本なのです。

この事を言うと、え!そうなの?という反応が多い。

彼女のまるで森の妖精のような存在感は自然、私たちの何かを呼び起こしていると思う。

こういった里山を忘れかけてしまう日常で、ここで

この環境で、

これだけ集中して、身体とヴォイスに向き合えて、私は幸せだった。

ありがとう…..

で、

なぜ、こんな素敵なワークショップが実現したかというと、

この方、

演出家の中野志朗さんが

文化庁の研修生時代に、ベルリンに滞在されたときに、

このheiniのワークショップに参加されて、

これは!!!と思って、

今回、実現に至った訳。

そのプロセスを思うと私、泣けてくる。

アートって、結局は

これが好き!って信じた何かを伝える人のムーブメントなのではないかしら。

自分がこれが好きだってことね。

4日間の合宿を終えて、深夜に家に着く。

留守番を守ってくれた我が息子、toshiは明日の漢字テストの為、まだ起きていて、

出迎えてくれた。

「いやあ〜〜〜よかった!すごくよかった!」と

合宿での出来事を語る私に、彼は弟、たかと観た、ガンダムの映画を語ってくれた。

とても、心に響いたそうだ。

おもしろいな、と内心思う。

普通、合宿から帰ってくる立場は息子で、聞き手は母なのにね。

toshi:「あのさ、合宿の良さってさ、」

noriko:「うん、」

toshi:「家に帰ってきて、うちのご飯が美味いって思うことだよね」

へ〜〜〜、

そんなこと、思っていたんだ。少し嬉しい。

日々のご飯のメニューを考える日常が苦痛にならない魔法を最後にもらいました!

さてさて、長くなったので、

このワークショップを企画した、

演劇CAMP in 中津川のことはまた後日!

ステラ・アドラー基本&戯曲解釈クラスとリンクレイターヴォイスクラス生徒募集のお知らせ

ステラ・アドラー基本&戯曲解釈クラスと、リンクレイターヴォイスクラスの

生徒さんを募集しております。

興味のある方はぜひ。

どちらも、基本をじっくりと少人数で学ぶクラスです。

以下、詳細です。

ステラ アドラー 基本テクニックと戯曲解釈

9月24日(金)スタート

毎週金曜日18:30~21:30  2時間半 計30回予定。

10月29日、12月31日はお休みです。

月謝:16,000円(消費税込み)+発表会参加者のみ積立金500円

クラス内容:

* ステラ アドラーの基本テクニックと戯曲解釈を学びます。彼女はアメリカ1930年代にグループシアターで活躍し、そののちニューヨークとロサンゼルスにステラ アドラー アカデミー オブ アクティングを設立。マーロン ブランド、アル パチーノなど、優れたアクターを育てました。それはimagination(想像力)を培い、place(場所)Action(行動)を追求してゆくものです。クラスではその基本ワークからスタートし、ステラの直弟子であるC.ワクスバーグ著のThe Actor’s Script (アクターの戯曲)をテキストとし、最終的には一本の戯曲を通して読み砕き、咀嚼する力をつけた上でシーンスタディに臨みます。5月の連休中に新宿の眼科画廊スペースOにて希望者による発表会予定。

リンクレイターヴォイスワーク基本クラス

9月26日(日曜日)スタート

毎週日曜日17:00~19:30   2時間半 計29回

10月31日、1月2日、はお休みです。

月謝 16,000(消費税込み)+発表会参加者のみ積立金500円

内容:現在、ニューヨークのコロンビア大学で教鞭をとる、クリスティン リンクレイター氏によって考案されたヴォイスワークです。リラクゼイション、呼吸の認識にはじまり、心技体を通して人間の真のヴォイスを取り戻してゆきます。また、アクター自身が3~4オクターブのスピーキングレンジ(声域)を持ち、クラスを終了したあとでも自分でヴォイスウォーミングアップ(20分)が出来るようにします。5月の連休に新宿眼科画廊スペースOにて希望者による発表会予定。

ステラ アドラー シーンスタディ&ディレクターズワークショプ

初日:9月9日(木曜日)14:00pm~17:00pm

毎週木曜日 2時間半 計30回予定。

9月23日、3月31日はお休みです。

月謝:16,000円(消費税込み)+発表会参加者のみ積立金500円

内容:ステラアドラー基本テクニックと戯曲解釈クラスを終了した方のクラスです。戯曲を解釈して、シーンをワークしてゆきます。また演出の視点を取り入れたエクササイズも加えてゆきます。様々な戯曲やシーンに出会える実力アップクラスです。同じく発表会予定。

その他:個人レッスン

随時募集

場所:DANCE VILLAGE

153-0041 目黒区駒場3-5-6 B1F

http://www5f.biglobe.ne.jp/~tapman/map/map.html

お申し込み:メーリングフォームより http://www.noriko-red.com/

または、e-mailにて nonsato@bridge.ocn.ne.jp

* 各クラス、こちらの都合でその月4回にならなかったときは、その分の払い戻し、またはあらかじめ3回分とします。

両クラス共、定員になり次第、締め切りとさせて頂きます。

新しい出会いを楽しみにしております。

noriko

noriko, listen. 聴く事

やった!雨。

嬉しい嬉しい。

ここのところ猛暑、酷暑、異常気象、熱中症、と、

これでもかと思っていたので、今日の雨は草花も嬉しそう。

なので、窓を開けて、さっきからずっと雨の音を聴きながら家事をやっている。

ここ最近、音楽を聴く事も出来なくて、それで唯一聴く事が出来たCDがある。

Joe Okudaさんの”AMAMI”

人の頭の形をしたマイクでネイチャーサウンドを録音していらっしゃる。

先日、ちょっとご本人にお話を伺う事が出来たのだけど、奥が深くて、

録音の音っていうのにも、その録る人の気が吹き込まれるそうで、

確かに、水の音や、森の音、とりの音、その質感は宇宙感覚。

ステラ・アドラーの演劇クラスでは、よくこう言われた。

“noriko, listen.”

聴いて…. 聴いて….

音を聴けて、初めて場所にいられるようになるのだけど、

じつは、こうやって音を聴くということは、大切なことなのだろうな….

ああ、今日は

本当にありがたい雨。

私たちの力ではもはやこういった大きな地球の動きは、どうにも出来ないのかな。

お里帰り 夏の終わりにvol.2

お里帰りをしたことがない。

日本の夏はお盆や終戦記念日、命を思う夏なのだけど

プラス、私には母の誕生日、そして命日の両方が夏。

母の名前は幸子。北陸の金沢出身。中学校の家庭科の先生だった。

実は、仲良しだったのね。父の後を追うように、母も逝ってしまったので、

私は結果お里帰りをしたことがない。

ちょっと憧れていた。年末やお盆にお里に帰る人達にね。

遠慮なく自分以外の家の冷蔵庫を開けるってどんなことだろうと。

この夏、母方の84歳の遠縁の方からお誘いを受けた。

「きまっし。」

きっかけは 劇unseen〜あんしぃん〜。

北陸出身の叔父和穂のことを調べてもらったから。

嬉しかった。そんなふうに言って頂いて。

小さい頃は夏の母のお里帰りは恒例だった。

小松空港に迎えにきてくださったその人たちは年月を経てもちっとも変わらない笑顔で

出迎えて下さった。

「お里帰りと思っていつでもおいでね。」

そんなことを言って頂けるとは….

北陸の浜辺は波が荒くて、浜は砂浜というよりは、波にもまれたまんまるい石だらけ。

夏は暑くて、冬は雪深く、一年中雨が降るこの気候に厳しい土地にずっと住まわれた方達の笑顔もまろやかで、

東京に少し疲れた私には、この言葉が心に深く沁み入った。

最後の夜は、こんなことまでして下さった!

そう8月は私が生まれた月でもある。

「来てくれてありがとね。私も長生きしようと思う。」最後に丸いおにぎりを持たせて下さった。

こちらこそ、ここでこうやってお元気で生きて来てくださってありがとうございます。

母はこんなふうに息子を連れて北陸で親切にしてもらっている私をみて

どう思っているのかな?

明日から9月。

9月の最初のイべントは、息子俊晴の誕生日。

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