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studio unseen

Noriko's Blog - 月別アーカイブ: 2011年1月

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the frog prince

としとたかの部屋を掃除しているとひょっこり出会えるものがある。

それは、ユーモア!

さて、グループunseen、いよいよ5月のエグエビジョン(発表会)に向けての作品を選ぶことに。

昨年のリーディングポエトリーナイトで大活躍してくれた小さな女優さんたち。

その様子をみて、私の心の声はこう言った。「こんなに表現したいんだ」

だったら、それこそ子どもだましじゃ、失礼になると思い、

これに決定しました!

the frog prince by david mamet

フロッグ プリンス

デイビッド・マメット作。

これはグリム童話のかえるの王様が元なのだけど、アメリカで出会った戯曲で、

大好きなの。

これ、これをやろう!ってことで、翻訳もお願いしていたのがあったので、いよいよ本読みです〜。

実際、この劇はニューヨークで上演されたもので、大人が演じて、子どもにみせたもの。

これを彼女たちがどう演じるかな〜?

私は思うのだ。戯曲をよみながら、一喜一憂している彼女たちの顔をみていると、

なんて、貴重なのだろうと。

だって、これだけチョイスのある今の時代に、ゲームや、スポーツ、習い事はいまや百花繚乱、

挿絵も、動画もないこの戯曲に想像力を働かせて、「おもしろい!」とか、「わかんない!」って言ってくれる

この子たち。

将来女優になっても、ならなくても、きっと劇場に足を運ぶ人になってくれるに違いないって。

私は「ありがとう」って心で言うのです。

本番は5月5日のこどもの日です。いろんなおまけの企画も考え中!

みなさま、ゴールデンウイークに、お時間あったらぜひ足をお運びくださいね。

鏡びらきと 詩人さん

鏡びらき

こしあん、つくりますよ~

おいしいんだから!

で、こんなふうにお汁粉を食べられる今日は、じつは、感無量で…

なぜかといいますと、今日は、病院の帰りなのです。

実は、お正月も元日、私はしこりを発見。

…!

場所が場所だけに、青ざめた。

三が日終わって、すぐに近くの病院に行ったら、ドクターは、「う~ん、リンパ線腫れてるから、ここじゃないほうがいい。紹介状書くから、国立医療センターの専門に行きなさい」と….

え~~~、なに、この展開は….norikoの2011年ってこんなふうにスタートするんだ….しかも、連休だったので、結局受診は今日12日に。

その数日間、夜に考えました。

無病息災にこしたことないけど、人生は、むしろそういった己の力ではどうにもならないことと向かい合わなくちゃいけないものだからなぁ……

もしなにかあったら、えっと、トシとタカは….とか、そこから、

漠然と考えました。

人がここに在る理由とか、宇宙のこととか…  漠然と

夜に考えるのです。

人がこの世に生を与えられたこと、友達がそこにること、その意味、ありがたさ…とか…

で、私は何が残せるのだろう..とか…

そうなってみると、子どもと作品を残せたことは良かったかな….

あ、そうそう、そういえば、私にはとても稀有なことがあって、

詩人さんに詩を書いてもらったことがあるんだっけ….

その詩人さんは、私の中学高校の同級生で、その当時からも、今も、そしてこれからもずっと詩人さん。

今井義行くんは、当時の同級生の倫子さんと靖子さんを詩に残してくれた。久しぶりに、その靖子さんと

ごはん食べながら、『私たちって詩人さんに書き残してもらったんだよね~」なんて、笑い合った。けらけらと。

そうだね、そんなこともある。いつかは私らの実体はなくなっちゃうけど、でも、残るものもある。

待つことの数日間は、そんな夜を挟みながらごく普通に過ぎて、

さて、今日、結果はというと、どうやら安心してよいものらしく、思わず涙が出そうになった。

不安は一気にとび、病院の待ち合いのホールに降りる私。

それでも、眼下に広がる冬の午後の病院の風景は、いずれは人の通る道を私に教えてくれる。

覚悟だ。

ありがたい、今日の鏡びらきのお汁粉、作り方は亡き叔父に教えてもらったの。これも残るかな?

………

今井くんの詩です。詩集「オーロラ抄」より

十六歳になったら

おうい、そんなに我慢をするなあ ぼくは 自身の肩をかるく

押してやりながら ぼくの高校生活を修復するつもりだったのです

十六歳になったら 高校生らしく生きちゃだめだよ

教室の卒塔婆のようにならず 数人の友だちと愛しあおう

一生涯 友だちでいられるような 少年や少女たちと語るんだ

愛について 物理について 古文や 外国語について

国際について 表現について 進学のために下線など引くもんか

ぼくはいつか 天国に進学するんだ 大学へではない

断片化したよ 桜の開花はすこし遅れて 樹の枝のふくらみに

あわいピンクが 街に 静かに やどりはじめたとき

突然・・・・ああ そんなにも突然に ぼくは まだ寒い講堂の

パイプ椅子に腰をかけて 入学式の集団の中にいたんだ

クラスが与えられ 座席が与えられ 出席番号が与えられ

連絡網が与えられていった 議長や書記などの委員が決められて

いきながら 縦と横の糸は 絡みあっていったんだ

もう高校生だからと自治が期待され いきいきと自治に

参加する人間と そうではない人間が 現れていくのだろう

教室の窓辺から桜を眺めたら その向こうで白木蓮が満開だった

まるで白い蝋燭が何本も 太陽の力で溶けているように

舞台「ハル」の主人公は白木蓮 助演は染井吉野と 思いながら

あの十字架はまだ重くない ジーザスは嘘つきだ そして

ぼくはもう一度 靖子さんと倫子さんと同級生になったわけだ

靖子さんと倫子さんとは 同じ中学校からきたけど

話したことはなかった 靖子さんはルルとクラリネットを吹く

倫子さんはダンスで風を舞う ぼくらは ある日のこと

昼休みに  どうしていままで話したことがなかったのだろう

と不思議に思い はじめて言葉をかわしたのだ 陽だまりの中で

《わたしは おとなになったらオーケストラに はいりたい》

靖子さんは言った 倫子さんは《わたしは おとなに

なったら たからづかにはいりたい》のね  と言った

おとなになったら 何かになりたい 蝶が芝生を飛んでいた

ぼくは・・・黙っていた 靖子さんがルルとクラリネットを吹く

倫子さんがダンスで風を舞う 桜はふさふさになった

それから靖子さんは北海道へ嫁ぎ 随分 涙を流して帰郷して

倫子さんはたからづかへはいり 退団後アメリカへ渡り

随分 涙を残し帰郷したのは知っていた ぼくはぼくでまた

明け方になると仄かにおかしくなったこともじゅうぶん

こころが知ってしまっていたのだ きょうは三人ともよく喜ぶ

あすも 十年後も そのあとも 花は似たように笑うはず

花は似たように雨に濡れて ふたたび 最高に咲くのだって

おとなになったら散るのでなくて おとなになっても

またなんかいも輝くらしいよ ぼくの父は食卓でそう話していたよ

靖子さんと倫子さんは ぽかんとしてぼくを眺めて

おかしそうにやはり喜ぶのだった 十六歳になっていくころ

この十字架はきっと重くない ジーザスは嘘つきなのだから

ガラスのうさぎ 1. 1 2011

あけましておめでとうございます!

ささやかなうちのお正月。

このガラスのうさぎは、トシからのプレゼント。

大掃除、おせち、初詣

ひととおり、出来る範囲で3人頑張って、無事に新年を迎えました。

初blogはガラスのうさぎの事ね。

ゆっくり選ぶ時間なかったんだろうね、クリスマスの朝に開けたトシからの

プレゼント、瞬間の顔の表情をみて、「あ〜やっぱ、持ってたんだ…」

グリーンと赤の新品の単行本上下。そう、持ってたんだ、私.。

「ありがとう!」って言って、持ってない振りするのが本当か…

私がとった行動は、クールに本屋さんに行って、返品してその金額を彼に手渡した。

冷たかったのかな…..年末を鬼のようにやんなくちゃやんなくちゃと血相かえつつ、

頭のどこかで気になっていてね、私は。

で、大晦日。トシはガラスの博物館でこれをみつけて、「はい。クリスマスプレゼントだよ」と、

手渡してくれた。

私は卯年なのです。

……

終わらない、掃除と料理に疲れすぎて、つい、手伝う彼の横で、昨年は弱音を吐いた。

「なんだよ〜お母さん!最近そんなことばっか言って!」

彼から叱咤された。

….

あのさ、本、せっかく買ってくれたのに、ごめんね。あっさり返品してさ,,,

いいよ、持ってる振りされて嘘つかれるより、本当のこといってくれたほうがいい。

….

本当のこと言わせてもらえるなら、シングルマザーで、この世を、この一年を渡ってゆくのは、

やっぱり恐いこと沢山あるの。

でも、こうやって、私とトシとタカは、本音を言って、励まし合う

関係が築けているのだということに気がついた。

今年は、彼は受験生、タカは中学生。

育っているんですね……

blogとか、facebookとか、twitterで小さな日常のことから、頑張っている人がいることがわかる。そんなひとりひとりからも

勇気をもらい、ここに記すことが出来ている。

私もやっぱり、成長したい。

そんな年にしましょうね。

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