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Noriko's Blog - 月別アーカイブ: 2012年9月

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とてもプライベートな話ではありますが…..

 

8月に、こんなカードをもらいました。ありがとね。

 

今日は、じつにプライベートな話。

このカード、言葉はとしで、絵はたかの共同制作だそうだ。

たかは、今中学2年生。

最近、私は彼の絵をface bookでアップしてまして、

おかげ様で、沢山のlikeを頂き、コメントも書いてもらったりして、結構楽しんでおります。

 

さて、なぜ私が彼の絵をアップし始めたかといいますと、理由があります。

夏休みに入る前の3者面談が発端でして、先生と私、そしてたか、

机挟んで、当然成績表もありまして….

 

先生「登坂、どうなんだ…..」

あまりにも、のんびりしたたかに、先生はかなり厳しい言葉をかけて下さったわけだが、

あまり反応も見せない彼に、先生からは、ますますいろんな話が続き、

横にいる母の中には限りない焦りが出てくるわけです。

「せ….先生の言っていることは、遠まわしだが、こういうことではないか….たしかに…..このままアヒルの行列では、この子は就職も出来ず、うちにずっとゲームをして…ゴロゴロといて、やりたいことも見つからず…..私はそうなったらどうしたらいいのだ…….」

不安、不安になったのだ。限りなく……

帰宅するやいなや、今まで言ったこともない勢いで、私は言い始めた。「勉強しないと!」

「うちは母子家庭なのだから、ぜったい公立でないと!」母が目くじらたてて、ロクなことはない。

家は一転して、暗黒ムードである….

 

だが、そんな一転ぶりに、彼の気持ちがついてくるはずもなく、彼は相変わらず、飄々と窓の外をみて、ゆったりと時間を過ごしているのである…..横には少年ジャンプ….

 

彼は、羨ましいくらい、スローペースだ。

ゆっくり靴紐を結び、ゆっくりご飯をたべ、部活動に勤しむでもなく、帰宅して

ゆったりと時間を過ごしている…..私とは、まったく違うパルスを持っている。

それが、たかである。私はそんなたかが好きだったはずである。

 

シングルマザーになると決心したときに、心に誓ったことは、「息子を虫歯にしない」と、「出来るかぎり、手作りのご飯を食べてもらう」その2つ。これが出来たら満点と思っていた。

今、我々は、なんだかんだ言っても、仲はいいし、たかのこのゆったりした居方が、結果危なっかしい3人のバランスをとってくれて、争い事もなく、ハッピーではないか……そう、十分にハッピーなではないか、おかげ様で。

 

数週間たって、なんかな…..焦りだし、恐怖を感じて今までの価値観を変えつつある自分が嫌になり、反省を込めて、初心に戻り、彼をリスペクトしたくなり….

落書きだ!

彼の落書きは、およそ私には考えられないような世界観があり、裏紙に描くことが多いので、結構私はそれを捨てないでとってある。それを写真に撮って、facebookに載せてみた。うん、やっぱりおもしろいじゃないか!

 

 

さて、たかに贈り物が届いたのだ。facebookで最近繋がった、高校の同級生で、手塚賞作家のプロの漫画家、岸大武郎くんが、たかの絵をなんと動かしてくれたのだ、魔法のように…

そのひとつ…

 

自分の絵が動く…..

 

たか、こればかりはかなり興奮して喜んだ。命を吹きこまれた

彼のオリジナルキャラクターはユーモラスに、それでいて、彼のオリジナルの作風を消さないように、岸くんの繊細なおもいやりで動かされているのである……

何十年ぶりの友情が、焦った母を助けてくれたのだ…..

 

教育という言葉が入ってしまうと、どうしても、相手のあるがままを受け入れられなくなって、自分の思うような型にはめてしまおうとする、これは、子育てでも、スタジオでの学びでもありがちなおそろしいエゴの罠である。

でも、教育=education  の語源は「引き出す」であって、なにかを取り付けるということではない。

スタジオでも、新しいクラスが9月16日にスタートし、嬉しいことに沢山の新しい生徒さんとの旅路が始まったばかり。

自己が生み出す恐怖で、他者に色をつけないようにしよう

じつにプライベートな話ではあるけれど、少年の落書きと、元少年のおもいやりに、助けられた私です。

まったく、こんな私ですが、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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